ほうかいのじゅもん

写真を中心に、その他趣味のことなど、気ままに綴るブログです。

2022年シーズン楽天イーグルス観戦記


楽天イーグルスの2022年シーズンが終わりました。



はじめに

2022年レギュラーシーズンの成績は、69勝71敗3分4位という結果になりました。
好調だった春先の勢いがGWまでしか続かず、優勝どころか、CSさえ届かないという残念な結果に終わりました。

包み隠さず言えば、GW以降、とにかく失望しっぱなしでした。
今季のイーグルスを「大失速」と表現する声が多いですが、僕の意見では、「大失速した」のではなく5月までが「大確変だった」と言うのが正しいと思います。つまり、5月までは実力以上の奇跡的な噛み合いが起きていた、というだけで、後は実力通りの結果に戻った、というわけです。
今季、残念な結果に終わってしまった要因は、首脳陣が、「5月までの成績は大確変だった」と認められず、「今は調子が悪い時期なのだ(=じきに5月までのような状態に戻るはずだ)」と楽観的な誤認を続けてしまったところにあると感じています。

「大確変」の象徴的な存在は、もちろん西川です。しかし思い返すと、4月・5月の西川は、ヒーローインタビューのたびに「そんなにHRを打てる選手じゃないので」「調子が良すぎて驚いている」「もう打てなくなります」等、自虐的に語っていましたね。
当時は謙遜と捉えていましたが、今になって思えば、5月までが「大確変」であることを最も自覚していたのは、他でもない西川だったのかもしれません。


現地観戦記録

それでは、観戦した試合の記録です。
文章は、観戦直後にメモしていたものをほぼそのまま掲載しています。


4月23日(土) 対埼玉西武ライオンズ

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Eagles 7 - 3 Lions
勝: 涌井, 負: 隅田

初の涌井さん登板試合観戦!ということで、久しぶりにマイヒーロータオルを買い足す。
相手はドラ1左腕隅田。苦手な初物・サウスポーということで、ちんちんにやられることを覚悟していたが、この日の隅田は制球が定まらず、苦しい立ち上がり。
2回に先制を許すも、4回に辰己が同点タイムリーで隅田を引き摺り下ろす。続く宮川も攻めて、一挙5点!
涌井は3回以降は走者を出さない安定感を見せて、6回2失点。
8回にはこの日今季初出場の太田が、9回には復調の浅村が本塁打で1点ずつを追加して、勝利!
遠い中来た甲斐があった。


4月30日(土) 対福岡ソフトバンクホークス

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Eagles 7x - 6 Hawks
勝: 安樂, 負: 津森

たぶん、人生イチの試合を見てしまった!
先発早川が初回先頭打者本塁打を浴び、満塁のピンチを作るなど、難しい立ち上がり。
対する相手はエース千賀。その千賀から2点返した直後2点取られ、9回表に駄目押しの1点を取られ…、と完全に負け試合ムード。
4点ビハインドで相手はクローザーのモイネロ。誰もが諦めて、満員御礼の観客も2割くらいは帰ってしまった。
しかし!
相手の暴投で1点を返し、走者2人を置いて打者は西川。
野球を見ていて「ここで本塁打なら同点なんだけどな〜w」と思うことは数あれど、まさか本当にそうなることをこの目で見る機会が来ようとは。
9回2死からの西川の同点3ラン本塁打。本当に見事。こんなことあるんだ、と震えた。
そして11回ウラ。試合を決めたのは浅村!走者2,3塁で、これも2死からサヨナラ適時打で勝利!
本当に凄い試合を見た。一生自慢できるレベル。

(後日記)この試合を現地で見てしまった以上、その後西川が調子を落としても、大きな声で文句を言う気にはなりませんでした…。


5月1日(日) 対福岡ソフトバンクホークス

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Eagles 2x - 1 Hawks
勝: 則本, 負: 大関, S: 弓削

頂き物のチケットが、プレステージエキサイトの2列目という物凄い席だった。
打席が目の前で、選手の唸り声とか、バットの風切り音まで聞こえてきた。
天気の方は生憎で、ぱらぱらと降っていた雨が徐々に強くなる。(則本が雨男だから…)
しかし試合に関しては雨の幸運にかなり助けられた。相手が三塁で滑ってオーバーランしタッチアウトになったり、と、毎回走者を背負いながら則本は5回1失点。
そして6回ウラ攻撃時に試合が中断し、そのまま降雨コールドゲーム
弓削もおこぼれセーブでプロ初Sを記録した。
今度は良い天気の日にあの席で見たいなぁ、という贅沢…。


(二軍戦)5月4日(水) 対埼玉西武ライオンズ

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Eagles 8 - 5 Lions
勝: 藤井, 負: 黒田, S: 宮森

この日と翌日は急遽楽天生命パークで2軍戦を開催するということで、初2軍観戦。
バックネット裏の席だけが開放されて、ファンクラブなら1000円ということで、2000円コースに急遽加入してチケットを購入。
当日の朝、コロナ回復後に行方不明になっていた茂木が復帰すると発表され、偶然だけどラッキー だった。
試合は、茂木、岡島、安田、川島など、一軍でもおかしくない選手も見られてお得だった。
二軍クローザーをしている育成の宮森君とか、期待の新戦力も見られた。支配下枠があと1しかないのが非常に悩ましいという嬉しい悲鳴。

(後日記)結局、宮森君が支配下登録され、目覚ましい活躍をしましたね!嬉しい限りです。


6月3日(金) 対横浜DeNAベイスターズ

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Eagles 0 - 7 Baystars
勝: 大貫, 負: 瀧中

結果、ボロ負け。酷い試合。
瀧中が3回KOで試合を壊してしまったし、打線も全く見どころなしの完封負け。
序盤は走者出してもここ最近の傾向から「はいはいどうせ残塁でしょ」→案の定。終盤は走者を出すことすらできず、最後はゲッツーで試合終了。
本当に面白いと思う時間が1秒もなく、完全に金と時間をドブに捨てたような観戦だった。
まぁ、こういう日もあるけど…、と言えないチーム状況なので、かなりストレスフルだった。ここ最近、とにかく試合を見ていて面白くない。淡々と負けるので負けても悔しくすらない。2020年シーズンの心境に似てる。

(後日記)酷い試合すぎて、余興で出てきた聖澤の写真くらいしかなかった…


6月4日(土) 対横浜DeNAベイスターズ

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Eagles 1 - 6 Baystars
勝: クリンキー, 負: 宋家豪

先発早川は正直なかなか酷い調子だったと思うけど、初回の1失点だけで粘り、試合は作る。
しかし野手の方は、下手くそ走塁、守備のポロリ、繋がらない打線、と酷い有様。
土日に勝てないという相手のジンクスの中で白星を献上する暗黒っぷりを存分に見せつけてくれた。
一番の盛り上がりは、代打藤田のヒットという皮肉。
働けクソ打線!
やっぱ二軍からの突き上げがない(上がってきてもパッとせずまた落ちるか代打に甘んじる)状態だと、一軍野手全体の状態の平均値は下がるだけなんだろうな…。

(後日記)酷い試合すぎて、藤田プロの写真くらいしか(ry


7月2日(土) 対千葉ロッテマリーンズ

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Eagles 1 - 3 Marines
勝: オスナ, 負: 鈴木翔, S: 益田

気温30度を超える中でのデーゲーム。暑かったけど、風があったので少しはマシだった。
しかしマシではなかったのは相変わらずの打線。ちょうど1ヶ月前のハマスタでの記録から何も成長していない…
この日昇格になった内田は、先制犠飛こそ放つものの、サードの守備を相手に「穴」として狙われまくって見ていて可哀想になるくらいだった。
両チームタイムリーが出ない中、スクイズで同点にされ、押し出し四球と暴投で勝ち越されて負け。
まぁ、終盤まで競った展開だったから、ハマスタの2戦よりは楽しかったが…。
ファンの間にはかなりヘイトが溜まっている、最悪のチーム状態。このまま終わるのかね?

(後日記)これが内田最後の姿になる気がしてなりません…


8月12日(金) 対埼玉西武ライオンズ

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Eagles 1 - 5 Lions
勝: 今井、負: 岸

岸を先発に据えて挑む金曜日。
しかし中村、山川に本塁打を打たれ、100球超えで志願続投した7回にも2点を奪われて敗戦。
打っては犠牲フライで1点取るのがやっと。
よかったのはネギユニを貰えたことかな…。
魔の金曜日13連敗。そして来週の金曜日もチケットを取っているという絶望感…。


8月13日(土) 対埼玉西武ライオンズ

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Eagles 4 - 6 Lions
勝: 與座, 負: 田中将, S: スミス

この日は辰己が大活躍。先制の犠牲フライに、三安打猛打賞と躍動。何か悪いことしたんかな?
しかし先発田中が4回に一挙5点を奪われ、それが重くのしかかった。
攻撃は7回に満塁を作って、銀次がタイムリー。しかし二塁ランナーが本塁憤死で1点止まり。現地で見ていても、次浅村だったのに何故回した?と疑問だったが、やはり同じ苦言を呈している人が多かった…。
これで最大18あった貯金が0に。これはNPB新記録(不名誉)らしい。悲しいなぁ。

(後日記)結局、最大貯金18から借金2でシーズン終了という伝説を残しましたとさ。


8月19日(金) 対千葉ロッテマリーンズ

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Eagles 5 - 6 Marines
勝: 佐々木朗, 負: 岸, S: オスナ

呪いの金曜日14連敗…。
対佐々木朗希から本塁打3本を打っておきながら負けるとは。
茂木の逆転2ラン、浅村の通算250本塁打は盛り上がったのだけどなぁ。
岸が満塁を作って降板。で、火消しで出てきたのが石橋とは…。案の定、打率1割台の松川に走者一掃を打たれて負け。
重盗とか暴投とか、バッテリーミスも多かったな。
それにしても、ビクトリーライトを一度も使わずに仙台帰省観戦が終わってしまった。


8月27日(土) 対千葉ロッテマリーンズ

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Eagles 11 - 3 Marines
勝: 田中将, 負: ロメロ

夏休みの現地観戦3連敗が悔しくて、当日にチケットを取って来てしまった。
試合は快勝!
初回に幸先よく2点先制し、その後も相手先発のロメロを攻略。バントやバスターで徹底して揺さぶる精神攻撃が効いたかな。
投げては田中が7回3失点の好投。中盤以降、走者を背負うも、大量リードもあって要所は締めてQS達成。
これで悪夢の個人的現地7連敗もストップ。最後に勝ったのがあの11連勝中とは…今年のことではないようにさえ思えるよ。


9月19日(月) 対埼玉西武ライオンズ

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Eagles 6 - 4 Lions
勝: ブセニッツ, 負: 増田, S: 宮森

3連休&内海引退試合ということもあり、満員御礼。巨人の内海ユニを着ている人も結構いた。
試合展開は、とにかく疲れた…。
序盤、太田のHRで先制、2イニング連続無死満塁無得点を含む3度の満塁無得点という拙攻から始まり、7回に2点追加したと思ったら、直後にソロHR2本で2点取られてしまう。
さらに9回、松井が1点差のセーブシチュエーションで打たれ、土壇場で同点に追いつかれる…。
決着は11回、浅村のソロHRで勝ち越し!島内二塁打→辰己進塁打→大地犠飛で追加点!銅像を建てよう!
そして11回裏は、宮森がプロ初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録タイを樹立し、プロ初セーブ!
勝って終わったからよかったけど、4時間17分の壮絶な譲り合い、疲れ申した〜。


来季に向けて

と、いうわけで、今季の現地観戦は5勝6敗(二軍戦含めず)の負け越し1でした。

来季に向けて、正直、ポジティブなイメージが持てません…。未来に希望が持てないのです。(まるで日本の現状のようです)
ベテラン選手のレギュラーを若手に「譲らない!」と言わんばかりで、若手のプロスペクト育成の長期プランが見えない選手起用…(まるで日本の現状のようです)
投手、野手共に、現在の主力選手が本格的に衰えた後のチームの姿が全く見えないのですよね。

まぁそれも今季の話ですので、来季は首脳陣も心(と人員)を入れ替えて、

  • 黒川、武藤ら高卒プロスペクトの計画的な起用
    (この2人は、素人目に見ても他の若手と違う光るものを持っているように感じます)
  • 安田、渡邊佳ら、大卒次世代選手の積極起用
    (世代交代しないとマズいポジションがいくつもあります)
  • 鈴木翔、松井友、藤井、小峯らの若手先発投手の積極起用
    (涌井や岸は休ませながら起用しましょうよ)

あたりをお願いしたいところです。
優勝は期待しませんから、石井GMが当初公言していたプランを、石井監督がきちんと実行してほしいです。

石井政権も来年で5季目ですか。そろそろ嶋、平石、高梨、ウィーラーらを切って、それでも良かったんだと思える「常勝チーム」とやらにならないッスかね〜 (σ‐ ̄) ホジホジ

ほな、また来年…。