ほうかいのじゅもん

写真を中心に、その他趣味のことなど、気ままに綴るブログです。

Apple Watchを2ヶ月使ってみて分かった良いとこ悪いとこ


全国1億3千万人のApple Watchを買おうか迷っている子羊の皆様、こんにちは。
今日も自分の中で天使と悪魔を戦わせながら、Apple Watchの商品ページやレビューサイトを行き来していますか?
1月末に天啓を受け、そんな子羊状態を脱却した僕ですが、やはり購入するまでは様々な葛藤がありました。

  • Apple Watchってそんなに便利なの?
  • ヘルスケア機能とか興味ないし…
  • ウン万円で買う価値ある?

などなど…

今回は、そんな葛藤を抱えていた僕が勢いでApple Watchを購入してしまってから2ヶ月経って、「実際のところどこが便利だと感じているのか?」「使用感はぶっちゃけどうなのか?」を「使ってみて分かった良いとこ悪いとこ」と題して記事にしたいと思います。
はじめに申し上げておくと、長いです


◇ 良いとこ1:モバイルSuicaが超便利

僕が感じるApple Watch最大の機能はモバイルSuicaです。
皆さんおなじみ、交通系ICカードSuicaガラケーAndroidでは常識だった、携帯電話にこのSuica機能を載せられるモバイルSuicaは、iPhoneでもiPhone 7から使えるようになりました。
そしてApple Watchにも、このモバイルSuica機能が搭載されています。さらにApple WatchモバイルSuicaを使う場合、ペアリングするiPhoneモバイルSuica非対応のiPhoneでも良いのです。

このSuicaApple Watchで使えるという機能が、想像の3割増で便利でした。
と言うのも、腕につけたデバイスをスッとかざすだけで決済完了、という一連の動作の簡潔さがとにかくお手軽すぎるのです!
カードのSuicaスマホモバイルSuicaの場合、改札を通る際やお店のレジでSuica決済する際、「ポケットや財布からカード(or スマホ)を取り出して、端末にかざす」ことが必要になります。本当にちょっとしたことですが、この「取り出す」という動作があるせいで、レジなどで会計するときは「だったら現金で払えばいいや」となってしまいがちでした。
しかしApple Watchならば、ポケットやカバンを探ることなく、時計をつけている腕を出して、ピッ、これで終わってしまいます。
雨の日に傘とカバンを両手に持っていても苦もなく改札を潜れますし、コンビニのレジでは商品を店員さんに渡して「Suicaで」と伝えるだけで、自分は何も取り出す必要なく会計が終わります。

僕はApple Watchにしてから、Suicaが使えるお店ではほとんど買い物をSuicaでするようになりました。
これで現金がいらない生活ができる!とは言いませんが、やはりコンビニや駅ナカで小銭のやりとりなくものを変えるのは心地よいものです。

さらに、これはApple WatchというよりもモバイルSuicaの機能ですが、ペアリングしたiPhoneから新幹線のチケットを購入し、Suicaのピッだけで新幹線に乗ることができます。紙のチケットは不要で、しかもちょっと安いです。
JR東日本の新幹線は「モバイルSuica」アプリから、JR東海の新幹線は「スマートEX」(Web版 or アプリもあります)から買えます。東海道新幹線をコンスタントに利用する方には「エクスプレス予約」というサービスもあるようです(年会費がかかるが、ある程度利用すれば割引で元を取れる)。
これを使えば「東京駅まではSuicaで行ったけど、新幹線改札に入る前に財布から紙の切符を出して…」というストレスからあなたを解放してくれます。さながら人民解放軍です。

モバイルSuicaの注意点は、常にApple WatchiPhoneを同時に持ち歩く必要があること、学割定期券などは載せられないこと(通勤定期券は載せられます)、チャージが駅の券売機ではなくiPhoneアプリからクレジットカードを使って行うようになること、あたりでしょうか。
もっとも僕は、チャージの件はむしろメリットだと思っています。「あ!Suicaに100円しか入ってない!」と思ったらその場でiPhoneをササッと操作すれば1000円単位の任意の金額をチャージできるのです。

個人的には、Apple Watchの便利さの8割はモバイルSuica機能にあると思っています。
電車通勤をしている方、お店での決済でSuicaをよく使う/使いたい方は、この便利さを実感していただけると思います。


◇ 良いとこ2:iTunesの音楽再生のコントロール機能が思いの外便利

これは購入前はあまり想定していなかったのですが、腕の端末で音楽再生のコントロールができるのが便利です。
できるのは、一時停止/再生、曲送り/戻し、音量のコントロールです。

iPhoneで再生している音楽のコントロールは「ミュージック」アプリ……ではありません!
これ、紛らわしいです。僕もこれで一度ハマりました。

2018/03/30 20:15追記 本日公開されたwatchOS4.3で、「ミュージック」アプリからiPhone内の音楽ライブラリを参照、音楽再生をコントロールする機能が追加されました。これだよこれ!これが欲しかったんだよ!)
Watchを腕につけた状態でiPhoneで音楽を再生すると、Watch上で自動的に「再生中」というアプリが立ち上がり、コントロールできるようになります。(設定で自動立ち上がりのオン/オフを指定可)
この「再生中」は、厳密にはアプリではなく機能らしく、アプリ一覧画面では見つけられません。
文字盤上では、広い表示スペース(たとえば、「ユーティリティ」文字盤の下段のような)にのみ「再生中」を割り当てて、再生中の曲名を表示させることができるようです。

MaciTunesで再生している音楽のコントロールは、「Remote」という純正アプリから行えます。
この「Remote」というアプリはもともとiOSアプリであり、「MaciTunesコントロールiPhoneからできるよ」というものでしたが、正直、iPhoneで、となるとあまり有り難みを感じませんでした。
しかしApple Watchでそれができるとなるとなかなかに便利。
ワイヤレスのヘッドホンを使っていると、たとえば、PCのデスクから離れてベッドに寝転がりながら音楽を聴いているときに、ふと曲送りをしたり音量をあげたり、今流れている曲の曲名を確認したくなったりします。
そんなときは、ふと腕のApple Watchちゃんに目をやるだけで良いのです。ビバ・インドア・ライフ!

これは、あなたが使っている音楽再生環境に依ってしまいますが、僕と同じように家ではMaciTunesで音楽を流している方には便利なのではないかと!
なお、同じようにWindowsiTunesの操作が行われるかは分かりません…。なんとなく出来ないんじゃないかなとは思いますが…


◇ 良いとこ3:電池の持ちはめちゃくちゃ良い

購入前に少し不安だったのは、やはり「電池がすぐ無くなったりしないかな?」ということ。
しかしこれは全くの杞憂でした。電池の持ちはめちゃくちゃ良いです。

僕の使用環境では、朝100%の充電状態で仕事に出かけ、帰宅しても大抵まだ80%弱ほどです。
(ちなみに、一日数回メール等の通知を受け取り、Suicaを4〜5回使い、まぁ一般的な頻度で時刻の確認をする、くらいの使い方です)
そのため、充電は2日に1回で済んでいます。(……なお僕の性格上、充電が50%台になると何となく不安になるので、精神衛生上2日に1回充電していますが、3日に1回でも余裕で持つと思います)
さらに小型なため1回の充電時間も短く、体感では1時間も充電器に繋げば50%台→100%になる、といった感じです。

というわけで、「Apple Watchは充電がすぐになくなるからクソ!」みたいなことを吹聴している輩は、実はApple Watchの購入に踏み切れていないエアプ勢であることが分かってしまいました。そんなことを言っていないで君達もこちら側の世界においでよ!


◇ 良いとこ4:通知が来るのが嬉しくなる

Apple Watchの主たる機能はもちろん、iPhoneに来る通知を表示する」というもの。
もちろん電話はメール、LINEの通知も受け取れます。
残念ながら、Apple Watchから文字入力による返信はできません。(「了解しました」「今向かっています」などの定型文返信や、音声入力による返信は可能。また、電話にはApple Watchを子機のようにして受け答えはできます。腕時計と向かって会話していると近未来感あります)

僕は、基本的に電話やメッセージ系、リマインダ系以外の通知は全てオフにしているのですが、Apple Watchを買ってしばらくは、何かしらの通知が来るのが嬉しくて仕方ありませんでしたw
それはもう、普段はイラッとくる広告メールやセールス電話の通知すらちょっと嬉しくなるほどに。
そして僕は、頻繁にLINEの通知が届くほど友達がいないという現実を呪うのでした……



…と、ここまでApple Watch賛歌を語ってきましたが、やはり使ってみて「ここはもうひとつ」というところもあります。
メリットだけではなくデメリットもご紹介するのがフェアだと思うので、そういう点もいくつか書こうと思います。



◆ 悪いとこ1:Siriさんがアホの子

Apple WatchというよりもSiriさんそのものの問題な気もしますが、日本語の音声アシスタント機能は正直、まだオモチャのレベルかなと思います。
認識精度も低いし、わからないワードはとりあえずGoogleで検索してごまかそうとするし…
特にApple Watchでは、Siriさんを起動させて話しかけようとすると、何も言う前から「聞き取れませんでした^^;」「もう一度おっしゃってください^^;」と言われてしまうことが多々あり、ちょっと困ります。
これはひょっとすると自分の使い方が悪いのかもしれませんが……


◆ 悪いとこ2:時計を見るのに動作が必要

これは実際、ほとんど困ることはありませんが、従来の腕時計と比較して、ということで。
Apple Watchは、普段は画面が消えており、腕を持ち上げたり、画面を手前に向けたりする動作をジャイロセンサーで検出して文字盤を表示させます。
この精度は結構よく、時間を確認しようと思ったのに画面が出ない、ということは滅多にありません。
が、時刻を見るために腕を動かすのではなく顔を動かすようなシチュエーション、たとえば電車のつり革に掴まっている方の腕につけた時計に目をやる、というような時は、当然ながら画面は消えたまま。
その場合は画面を軽くタップしなければなりません。
まぁ、ほとんどストレスはないのですが、従来の時計であれば、文字盤に目を向けるだけで時刻を確認できるわけなので、スマートウォッチとの差別化ポイントと言って良いかもしれません。


◆ 悪いとこ3:画面に細かい傷が結構入る

こればかりはもう、常に身につけている以上どうしようもないとは言え……
使用開始から2ヶ月弱、目立つほどではないものの、光を反射させて見ると分かるくらいの細かい傷がついてしまいます。
僕の場合、画面の下側のエッジにちらほらと…。たぶん何かそこに傷つきやすい動作があるのでしょうが、今の所不明です。
iPhoneの画面には保護フィルムを貼っている僕ですが、Apple Watchに貼るのは何か違うような気がして裸で使っています。画面の周りが丸まっているため、フィルムでは保護しきれませんしね。

傷に関してはもう割り切るしかないかな、と思っています。
そこそこ良い腕時計であれば文字盤表面はサファイアガラスであり、滅多なことがない限り擦り傷はつかないので、そこが液晶画面との違いかな、と思います。
2018/03/21 20:25追記 Apple Watchも、高級モデルのステンレスモデルはサファイアガラスが使われているそうです。僕のは廉価なアルミモデル)


まとめ

……というわけで、Apple Watchの使用レビューでした!
長文をまとめると、Apple Watchは最高!!ということです。そうです。Apple社の回し者です。
特に、スマホiPhone、PCはMac、通勤等で日常的に電車を使う、Suicaでキャッシュレス決済をよくする、という方は買って損はしないかと思います。
僕の使い方では、全面に打ち出されているヘルスケア機能はオマケ程度と見なしても、他の便利さで十分リターンを得られている、という感想です。

購入を迷っている子羊の皆様、ぜひApple Storeに行き、お手にとってみてください。

Air Powerで早くワイヤレス充電したいんじゃあ^〜



(使用画像素材:Smartmockups