ほうかいのじゅもん

写真を中心に、その他趣味のことなど、気ままに綴るブログです。

カーボン三脚LS-285C / 赤レンガ倉庫のクリスマスツリー


カメラクラスタの間でよく語られる経験談に、こんなものがあります。

「最初は数万円のレンズでも高いと思っていたのに、気付いたらン万円の三脚を買っていた……」

でもまぁ、言うて三脚って使用頻度が高いわけでもありませんし、そこまでのコストは掛けられないですよねぇ。出せるとしても、せいぜい1万円くらいでしょうかね。








Leofotoのカーボン三脚を買った

はい、というわけでね。
僕も思っていましたよ、そんなに高い三脚は買えないなぁ、と。

考えが変わったのは、前回の記事で書いた紅葉ライトアップを撮りに行ったときのこと。
少し前に、サイドにポケットとバンドのついたリュックを買いました。しかし、これまで持っていたアルミ三脚だと収納高が長過ぎ、また重量もそこそこあったため、それをリュックのサイドに挿して背負おうとすると、かなりアンバランスという問題がありました。
そこで、「徒歩+公共交通機関移動でも持ち運べる、ほどよい長さ、ほどよい重さの三脚がほちぃ…」と思うようになり、購入に踏み切りました!


購入したのはLS-285C+LH-36、三脚と雲台のセット商品です。
今回は、買った三脚の紹介と、早速これを使ってライトアップの夜景を撮りに行ったときの写真を載せようと思います!


選んだ理由

購入したのは、Leofotoというメーカーの三脚。
2018年から日本でも販売されるようになった、中国のメーカーです。
従来、三脚は、特定の有名メーカーによる事実上の寡占状態となっていました。しかし昨今、お値段抑えめでも品質の良い新規メーカーが続々と参入してきており、価格崩壊の様相を呈しています。
そして、その新規参入メーカーのひとつであるLeofotoは、日本の愛好家の間でも特に注目されている…気がします。

特にLS Rangerシリーズは、センターポールをなくして小型・軽量化を図ったモデルということで、僕の「ほどよい長さ、ほどよい重さの三脚」というニーズにマッチするように思えたため、こちらのシリーズを選びました。
さて、LS Rangerシリーズの中にも、多数の商品が存在します。
今回の購入にあたって、僕がリストアップした候補は次の3つ。


品名 重量 [g]
(三脚のみ)
伸長 [mm]
(雲台含む)
収納高 [mm]
(三脚のみ)
段数 脚径 [mm]
LS-324C+LH-40
1380
1395
480
4
32
LS-285C+LH-36
1210
1520
455
5
28
LS-284C+LH-36
1110
1273
450
4
28


今回は「運搬時は雲台を取り外してリュックの中に入れ、リュックサイドのポケットに三脚部のみを挿す」ことを想定し、その際のバランスに着目して検討しました。そのため、上の表では、重量や高さなどを、敢えて「三脚のみ」「雲台含む」の値で比較しています。

選ぶ際に考慮したポイントは以下です。

  • 重量は軽ければ軽いほど良い
  • 収納高がリュックの高さと同程度になるか
  • 伸長がアイレベル(目安、身長 - 20 cm)まで上がるか

まず、リュックに挿して持ち歩くため、三脚部だけの重量は軽ければ軽いほど嬉しいです。
収納高に関しても、リュックよりも長すぎると歩行時のバランスが悪くなってしまうため、450 mmくらいが理想的。
アイレベルは、僕は身長が170 cmちょいなので150 cmくらいが目安になります。

これらのポイントを考えると、当てはまったのがLS-285C+LH-36
最後までLS-284C+LH-36と迷ったのですが、やはり伸長1273 mmは低すぎるかな、というのが決め手でした。

LS-285Cの唯一の懸念は、段数が5段という点でした。
段数とは、三脚の脚をカシャンカシャンと伸ばしていくときの段階数です。一般的な三脚は3段か4段というものが多いようです。
では5段三脚の欠点とは何か? それは最後の1段の脚が細くなってしまい、安定しなくなること。
しかし今回は、そこまで過酷な夜景撮影をする機会は少ないこと、最悪全部伸ばさずに4段目までだけで使えばなんとかなること、などから、軽量・コンパクト・高伸長を両立できるLS-285Cを選択しました。

購入にあたって、ネットの海でBlogのレビュー記事などを探したものの、LS-285Cのレビューはほとんどなし。
それなら俺が第一号になってやろう!ということで、この記事を書いているという節もあります。次に買おうとしている方の背中を押せれば(あるいは沼の中から足を掴んで引きずり込めれば)何よりです(にっこり)


使ってみての感想

購入した商品が届いたのが先週日曜日。
これから冬のイルミネーションシーズンが本格化するということで、早速使ってきました!

運搬時のバランス感

まず、リュックサイド挿しのバランス感は、想定通りぴったり!
また雲台無しなら1.2キロという比較的良心的な重量のため、リュックの中にカメラやレンズが入っていれば、片側に偏るのもほとんど感じません。
とは言え、やはりサイドに1.2キロの重りがついている状態であるため、背負う瞬間には注意が必要。僕は右からリュックに腕を通すのが癖のようで、三脚も同じ右側に挿しておくと扱いやすいことに気づきました。

雲台

アルカスイス互換と言われる規格の雲台LH-36も、すんなり直感的に使えました。ただ、いきなり屋外、しかも夜間に使おうとするとテンパる可能性もあるので、事前に家で使い方を確認した方が良いと思います。
ちなみに、僕はEOS R6を載せて使っています。LS-285C+LH-36の対荷重は10 kgなので、フルサイズ+EF-Lレンズをつけた状態でも安定していました。

脚のロック

脚のロックは、くるくると回すナット式。これまで使っていた三脚がワンタッチレバー式だったので、油断するとナットの締めが緩く、立てたときにずるずる下がってしまう、という事態も発生しました。このあたりはしっかり締められるように慣れていく必要がありそうですね。

段数5段の感触

懸案事項だった5段目の脚の細さは、確かに細めです。
が、夜間のイルミネーション撮影ではほとんど気になることはありませんでした。強風など過酷な環境下でどうなるかはまだ試せていないものの、そういう時は前述の通り、一番下を伸ばさず4段で使えば良いと思っているので、今のところ特に問題なさそうです。

というのが使用感のファースト・インプレッションです。
総じて言えば大変満足いく買い物ができ、イヤッホオオオウウのしがいがありました!


作例

作例…というほどのものでもありませんが、せっかくなので、こちらの三脚を使って撮ってきたイルミネーションの写真もアップしようと思います。


今回訪れたのは、みなとみらいの赤レンガ倉庫周辺のイルミネーションです。
赤レンガ倉庫ではクリスマスマーケットのイベントが開催されています。

イルミネーションのメインはこちらの大きなクリスマスツリー。もしも周りに人がいない写真を撮りたいのであれば、狙い目はクリスマスマーケットの終了後です。
こちらのツリーの周囲はイベントスペースとなっており、クリスマスマーケットの終了時間(~12/10は21時、12/11~12/25は22時)になると閉場になります。ただ、ツリーのライトアップは23時まで(12/11は24時まで)行われており、スペースの柵の外であれば退場する必要はないため、ツリーの写真を撮りたいだけの人にとっては絶好のタイミングというわけです。




1枚目は、海岸側から赤レンガ倉庫を向いて撮影した写真でしたが、こちらは反対側からの1枚。
ご覧の通り、おそらくツリーの正面は1枚目の写真の向きなのですが(なんか人形がいるし)、多くの人が騙されて(?)2枚目のこちらの向きから写真を撮るために集まっていました。
なおこの「YOKOHAMA」の文字は、残念ながら21時のイベント終了と共に消灯してしまいます。人だかりを除いて撮りたかったら、21時になって客が退場していき、まだ灯りが消されない僅かなタイミングを狙いましょう。というか、どうせツリーを点けておくなら、YOKOHAMAも消さないでおいてくれればいいのに…ぶつぶつ……と思いました。(ぎりぎり撮れたので良かったです)




ちなみに、赤レンガ倉庫から道路を挟んで向かいにある新港中央広場では、「ヨルノヨ」というイルミネーションも開催中。
定常的に↑のようなドームが光っている他、21時まで30分起きに光と音を使った演出が楽しめます。


という感じで、イルミネーションシーズンでもある12月に、新しい三脚を購入できてよかったです!
こういった場所に出向くと、同じカメクラでも、より本格的な機材を持っている方が強そうに見える気がします(※個人の感想です)

これまでは三脚をケースに入れて片手に持って出歩いていたのですが、リュックの横に挿せて両手が空くというのはやはり大変便利でした。三脚を持って出掛けるハードルも下がりそうです。
良いモン買ったから、どんどん使うぞー!(クレジットカードの明細から目を逸らしながら)と思いました。


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