猫島 part2 - ほうかいのじゅもん

田代島訪問記、Part2です。(=ФωФ=)

廃校跡地の共和国

田代小学校跡地には、田代島にゃんこ共和国があります。
こちらは震災後に発足した、田代島を支援する団体により運営されています。
旧校舎の中では、猫グッズやお菓子、軽食が売られており、猫のフォトギャラリーもあります。
ギャラリーは扉で仕切られた、校舎の廊下だったと思われる場所にあるのですが、その戸を開ける前からギャラリーの中には猫の姿が見え隠れ。こちらの施設で飼われている猫チャンがお出迎えしてくれていました。

施設の外にはテーブルと椅子も設置してあり、こちらで購入した軽食はもちろん、各自が持ち込んだお昼ご飯を食べることもできます。
しかしそこには注意が必要。僕がテーブルの上で、石巻駅内のコンビニで買ってきたサンドイッチを出そうとしたところ、物凄い勢いで猫たちの襲撃を受け、慌てて立ち上がって食べることに…ｗ
猫チャン達に餌やりは厳禁。「これはあげられないんだ…ごめんよ…」と心の中で謝りながらサンドイッチを食べている間も、足元には猫チャンたちが屯ろし、取り囲まれ続けていました。

猫神さま

さて、にゃんこ共和国で休憩したら、あと少し歩けば猫神社に到着です。
しかし、「神社」と言っても、林の中に、鳥居と小さな祠がポツンとあるだけ。
そしてもちろん…、そばのベンチには猫神さまが……！
いやぁ、完全に野良ちゃんのはずなのですが、なんでこういうスポットにピンポイントに猫が出没するのは何故なんでしょう。神社の周りには、特に餌が置かれている様子もなかったのですが…

ちなみにこの日の猫神さま、ベンチの上でウトウトしながら、しばらくじっとしていました。

マンガアイランド、そして隠れた絶景

猫神社の方向にそのまま進めば、フェリーが停泊するもうひとつの港、「大泊」に出ます。
僕は一度大泊を訪れた後、道を引き返し、仁斗田の方面へ戻りました。

仁斗田港から少し歩いたところにあるのが、マンガアイランド。
こちらの可愛らしい建物は、宿泊できるロッジ。こちら、漫画家の里中満智子氏やちばてつや氏がデザインした建物で、中の壁にもイラストが描かれているそうです。
キャンプ場の営業は7月から10月までなので、この時期は休業中。しかしよく晴れたこの日は、こんな素晴らしい景色を見ることができました。

そんなマンガアイランドで写真を撮り歩いていたところ、近くに「学校の浜→」という看板を発見。
しかし看板の先は、茂みの間に、明らかに舗装されていない獣道のようなスペースがあるだけ。
なんだこの看板は…、と半信半疑に思いながら、足元の悪い急な坂を下ってみると……

そこに広がっていたのは、絶景の海岸でした。

広くはありません。ゴツゴツした石の並んだ浜辺です。
しかし、自分一人以外に誰もいない、波の音だけが響く景色、あまりにも美しい海に、心奪われてしまいました。

その名から察するに、学校があった頃は生徒たちが訪れていたのでしょうか。しかし今はエイが出るということで、遊泳は禁止と書かれていました。
実は田代島には、三石崎という絶景ポイントがあるようなのですが、正直こちらは、日帰り・歩きで行くには厳しい場所…
しかしこちらの学校の浜という隠れた絶景スポットを発見することができ、謎の看板にも従ってみるものだなぁ、と実感しました。