ほうかいのじゅもん

写真を中心に、その他趣味のことなど、気ままに綴るブログです。

2017年シーズン楽天イーグルス観戦記


楽天イーグルスの2017年シーズンが終わりました。
スタートダッシュに成功し、8月までは首位を走るも、雨の降り続ける仙台の天気のように打線が湿って打てなくなり失速。シーズンは3位、3年ぶりのAクラスも、悔しいレギュラーシズンに終わってしまいました。
その後、CSで宿敵ライオンズを敗り福岡に乗り込むも、最後は三本柱でホークス相手に力負け。しかし、10月のここまで試合を楽しませてくれたことに感謝しなければいけないでしょうね。

しかし、特に前半戦は応援していて非常に楽しいシーズンでした!
岸の加入、則本の連続二桁K記録、恐怖の2番ペゲーロ、茂木・島内の生え抜き2桁本塁打、等々…、話題に事欠かなかったシーズンになったのではないでしょうか。
現地応援も過去最も多く参戦することができました。というわけで、今年の観戦記はちと長めとなっております。試合に行くたびにメモを残していたので、割と詳細です。




5月2日(火) 対オリックスバファローズ
Eagles 1 - 4 Buffaloes
勝:金子千尋 負: 辛島 S:平野

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
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GWに帰省して今季初観戦。
ここまで首位をキープして非常に良いスタートダッシュを切ったイーグルス。対するは同じく好調、2位バファローズ。(←当時に書いたこのメモ、今見てびっくりしましたw)
前回、前々回と危なげないピッチングだった辛島だったが、この日は2回にT-岡田、中島から連続本塁打を打たれて先制を許してしまう。
一方のイーグルス打線は、天敵のエース金子千尋を打ちあぐね、7回に犠飛で1点を返すのがやっと。
ランナー2人を置いて島内、ウィーラーに良いあたりが出たが、いずれもフェンス手前で勢いを失い、本塁打ならず。特に島内の当たりは観戦していた外野席の目前まで飛んできたので、思わず「来い!来い!」と叫んでしまいましたが…

結局この日は「魔の2回」の失点が響いて敗戦。GW首位攻防戦の初戦を落としました。




5月3日(水) 対オリックスバファローズ
Eagles 4 - 2 Buffaloes
勝:則本 負:松葉 S:松井裕

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
Bs
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
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1
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4

さてせっかく帰省ということで2日連続の観戦。
今年はGWもお盆も、コボパでの試合日程はあまり恵まれず、それぞれ3戦ずつしかない日程だったので欲張りました。
この日は「東北スマイルデー」。ふなっしーが始球式に来てくれました。南三陸町のオクトパス君も来ていたのですが、俊敏なふなっしーと比べて、付き添いの人に手(?)を引かれないと歩けない感じが可愛かったです。

さて試合はイーグルスが2回に先制すると、6回に銀次の中押しで追加点というロースコアゲームとしては理想的な展開。
投げてはエース則本の奪三振ショー!ランナーを出しても要所を押さえるピッチングでバファローズ打線を封じます。
そして7回には走者1人を置いて、注目の茂木が本塁打で2点を追加!もぎ!もぎ!もぎえいごろ!!
則本は8回まで無失点ピッチング。当然9回のマウンドにも上がった則本でしたが、先頭の小谷野を出したところで前日も一本出ていたT-岡田本塁打を許す。なんだか自分が見に行く試合でいつもT-岡田に打たれているような気がする…
則本はここで無念の交代。継投はもちろん守護神、松井裕樹
しかしこの松井も続く中島に大きな当たりを打たれ、あわや1点差…というところで、フェンスギリギリでジャンプして捕球する見事な聖澤のホームランキャッチ
自分はちょうど対角の位置のバックネット裏で観戦していたため、獲ったのか入ったのか分からず一瞬ヒヤリとしましたが…!
その後は松井が後続を断ち、4-2でゲームセット!2016年は悲劇になった東北スマイルデーを勝利で飾りました。




5月20日(土) 対千葉ロッテマリーンズ
Eagles 2 - 0 Marines
勝:福山 負:土肥 S:松井裕

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
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0
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休日に初ZOZOマリンでビジター観戦。
この日はビジター応援デーということで、三塁側とレフトスタンドには大勢の楽天ファンが陣取っていた。

30度近い気温の中、この日のゲームは投手戦。
楽天の先発美馬はまさに完璧な投球。10奪三振を奪い、9回を無失点で投げ切る。
一方、ロッテの先発二木も粘りのピッチング。イーグルス打線は走塁死やバント失敗などで好機を逸してホームが遠く、ゲームは両軍スコアレスのまま延長へ。

延長になれば後攻めが有利。10回からは、ハーマン、福山がピンチを背負い、ハラハラしながらもサヨナラは許さない。
そして運命の12回表。
あっさりと2人が倒れ、2死でベンチは嶋に代えてこの日ベンチスタートとなったアマダーを送り込む。
当然、1点を取った方が勝つ試合。打順の兼ね合いもあり、ロッテバッテリーは敬遠気味の四球でアマダーを歩かせる。
そしてアマダーに代走聖澤、打席にはこの日初スタメンのルーキー、田中が向かう!
ラストチャンスのこの場面、正直、「代走松井稼頭央、田中に代打聖澤」とするかと思ったが、梨田監督はこの日は田中を代えるつもりは全くなかったよう。
田中はファウルで粘りながらボールは見極め、フルカウントまで持ち込む。「四球で繋げば次は茂木だ!」と思っていた僕を許してください。田中は迷わずバットを振り抜き、打球は吸い込まれるようにレフトスタンドへ!
この日はルーキーが千両役者!勝負を決める、見事なホームランでした。

本当に正直なところ、「良くて引き分け」を覚悟し、電車で2時間かけて来て勝ち消滅からの延長12回サヨナラとか嫌だなぁ、と思ってしまっていました。野球は9回、否、12回2アウトから。ルーキーの思い切ったスイングが野球の面白さを教えてくれたように思いました。
現地観戦補正もありますが、思えば今季最も印象に残った本塁打かもしれません。




6月15日(木) 対東京ヤクルトスワローズ
Eagles 2 - 6 Swallows
勝:原樹 負:則本

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
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交流戦で初の神宮球場へ。
この日の先発は、前試合まで8試合連続2桁奪三振の記録を樹立し、9試合目を狙うエース則本。
則本は初回から2Kを奪うなど上々の立ち上がり。
4回にはウィーラーのソロ本塁打で先制に成功する。

しかし5回、先頭打者を出した後、則本のフォークボールが本塁プレートでバウンドし、捕手の嶋を直撃。
緊急の捕手負傷交代から、嘘のように流れがヤクルトへ。
スクイズで1点を返されると、続く6回はタイムリーで逆転、暴投振り逃げで追加点、7回にはバントを則本が3塁に送るも悪送球となりダメ押し…
打線も相手の原樹理相手にとことん湿り、8回まで藤田のヒットだけでしか出塁できず。
則本は8奪三振も7回完了で降板。連続2桁奪三振記録も途絶え、チームも敗れるという悔しい結果に終わった。

返す返すも、捕手嶋の存在の大きさを感じた一戦でした。




8月18日(金) 対福岡ソフトバンクホークス
Eagles 1 - 4 Hawks
勝:東浜 負:岸 S:サファテ

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
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前カードの西武戦で3連敗し、崖っぷちの中での首位攻防戦。
岸、則本を立てて必勝で望んだソフトバンク戦だったが、初回、岸が柳田に先制本塁打を許す。
その後もデスパイネ、松田に連続本塁打を浴びたりしたが、結果的にはこれは勝敗には関係なかった。こちらが全く打てなかったので。
打線は西武戦から続く不調を引きずり、4回にアマダーのソロ本塁打が飛び出すも、その他は東浜を全く打ち崩せず、安打は計3。
8月の日照時間がこの時点で12時間足らずというジメジメの仙台を象徴するかのような試合だった。
多く語ることもありましぇん。




8月19日(土) 対福岡ソフトバンクホークス
Eagles 0 - 2 Hawks
勝:千賀 負: 則本 S:サファテ

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
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1
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1
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親戚から譲って貰ったチケットで一塁側プレステージ席にて観戦。
一塁側と言ってもほぼバックネット裏、ソフトバンクベンチの真上くらいの位置だった。
ドリンク飲み放題で、さらにウェイトレスのお姉さんが注文を聞きに来てくれるというスペシャルな座席。フィールドとの距離もかなり近く、打順を待って素振りするソフトバンクの選手のスイング音が聞こえるほどだった。
しかし、やはりこういう席は企業が抑えており、それを利用して招待されて来るお客さんが多いらしく、周りの客層的にはあまり観戦慣れしていない人が多いのかな、という印象だった。贅沢は言えませんが。

試合の方は、千賀と則本の投げ合い。
則本は打たれつつも最少失点に抑えて試合を作るも、やはり打線の不調は深刻。
チャンスと言えば6回の二死一三塁のみ。(結果は、ウィーラーがセカンドゴロで無得点)
結局、4安打完封負けを喫した。
1位とは5.5ゲーム差、3位とは1.5ゲーム差。楽しかったシーズンの終焉が見えてきた。
則本は執念の2失点10奪三振で完投。この背中を見て、野手が何か感じてくれれば良かったのだが…

試合の途中、高校野球仙台育英大阪桐蔭に劇的なサヨナラ勝ちをし、その瞬間客席がざわついて、審判がタイムを掛けるというハプニングも。
ソフトバンクの攻撃中、二死二三塁という緊迫した場面だったので、「目の前で試合してる選手の集中力削ぐなよ…」と少しイラっときましたが、終わってみれば高校野球の方が100倍楽しい展開だったようです…トホホ。




9月7日(木) 対北海道日本ハムファイターズ
Eagles 6 - 4 Fighters
勝:久保 負: 有原 S:松井裕

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
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日ハム主催の東京ドームでの試合。ビジター応援デーでピンバッジをもらう。

悪夢の10連敗を止めたばかりのイーグルス
ようやく繋がるようになった打線が、この日も機能する。
3回、オコエの内野安打をきっかけに、藤田、ペゲーロ、銀次のタイムリーで4点を先制。これだけ繋がる楽天打線、本当に久しぶりに見た気がした。
しかし次の回、安樂が日本ハムの太田(大田じゃない)にプロ初本塁打を献上。さらに四球が絡み失点。
結果的に安樂は3回完了で降板。球数も少なくリードした中での投手交代だったのでアクシデントかとも思ったが、梨田監督の采配だったらしい。
点を取られた次の回、今度はアマダー、オコエが繋いで島内が2点タイムリーで再び4点差に。
しかし安樂に続いて登板の森原が、回跨ぎの2イニング目に捕まり、またも2点差に追い上げられる。
ピンチの場面で登板した久保は、中田を歩かせ、レアードに大きなあたりを打たれるも、これを聖澤がフェンス手前で好捕で切り抜ける。
楽天はそのまま、福山、松井裕樹と繋ぎ、2点差を守って勝利、1ヶ月ぶりの2連勝!
さらに松井裕樹は復帰後初セーブにして3年連続30Sを達成!
ヒーローは松井かなぁ、と思っていましたが、まさかの久保でした。久保は3勝目、また巨人時代以来の東京ドーム登板。「今だから言えますが、実は東京ドームのマウンドが一番嫌いで……」など、ベテランらしい、慣れたヒロインで大勢の楽天ファンを沸かせてくれました。
(なお、久保はこの日を最後に怪我で戦線を離脱……。貴重な笑顔となってしまいました)

個人的にも観戦試合久々の白星。
関東在住ながら東京ドームは家まで1時間以上かかるので、勝ってよかった……。負けたら悲惨な家路になるところでした。



と、いうわけで、長い今季現地観戦の総括でした。
どれも観戦翌日くらいに残していたメモを元にしたので、リアルタイムでのテンションの浮き沈みが如実に現れていますね…

昨年の総括記事を見ると、「あまり高望みはしません。来年はせめてCS出場へ!期待したいと思います。」と書いていました。
結果的に目標は達成したわけですが、やはり一度首位に立ってからの転落は見ていて辛かった…
来季こそは、夢はでっかく優勝!してほしい!

個人的には、おそらく横浜スタジアムで開催されるはずの交流戦や、今季なかなか行けなかった(CSはチケット争奪戦に敗れた)メットライフドームにも参戦できたらいいなぁと思っております。

そして今年は…
稼頭央さん!なんとか選手兼任コーチでイーグルスに残ってもらえませんか!イーグルスの若手にはあなたの力が必要なのです!お願いします!なんでもしますから!!