わたくし、去る4月2日〜3日にかけて、京都まで撮影旅行に出かけて参りました。
目的はもちろん、京都の桜。
なんでも見頃を迎える僅かな期間に観光客が殺到するという話。
そんな素晴らしいものを、年度初めの、しかも人の集中が少しは緩和されるであろう平日に見に行くことなんて学生最後の今年を逃したらもう定年後しかない!!
……と、先月末に学会で東京の安宿に泊まっている時に思い立ち、その場で満開予想日を調べ、LCCの飛行機と宿を取ったのです。
流石にこの時期は平日と言っても宿はほとんど満室。カプセルホテルすら空いていないという状況で絶望しかけましたが、京都在住の友人から紹介されたゲストハウスを取ることができ、なんとか野宿だけは免れました。
現在就活中の身としては、年度初めで企業が会社説明会を中断している隙を突いての訪京となったため、見頃の時期を合わせると本当に唯一無二のタイミングで1泊2日と限られた日程になってしまいました。
それ故、天候など気がかりなところでしたが……、結論から言うと、天気に関しては豪運の晴れ男でした!
初日の4月2日は、宿に荷物を置いてから歩いて洛東を散策。
出発数日前までは曇りの予想でしたが、予報は徐々に改善し、行ってみるとこれ以上はない快晴!そして桜は見事に満開!!
京都はこの前日まで雨、そして翌日午後からもしばらく雨の日が続く、ということで満開の桜を見るにはまさしく唯一解の一日だったわけです。偶然の結果論ながら、この日を旅程に選んだ自分の豪運に感服しました。
さてはじめに訪れたのは哲学の道。
天気の心配があったので、一番最初に一番行きたかった場所を選んだのですが、もう完全に最初からクライマックス状態でした。
京都大学近辺の宿から30分くらい歩いたところでしょうか、突然人だかりが出来ているポイントがあったかと思えば、そこがまさに哲学の道でした。
シーズンということで観光客でごったがえしており、あまり「哲学者が思索に耽った場所」感はありませんでした。が、それを差し引いても細い小道沿いの小川、そして桜並木の光景は、あまりの美しさにマジでつい涙ぐんでしまうほどでした。
外国人観光客、カップル、ヤーさんっぽいおじさん、と並み居る人で、どれだけアングルを工夫したとしても人間が写り込まない写真は撮影不可能……
ということで、上の写真に映っていた顔が判別できる方数名には(美人だったので苦渋の決断でしたが)、ボカシを入れました。
写真にアーティフィシャルなボカシを入れるのは好きではないのですが、こればかりは仕方ないです。
さてお次は哲学の道から少し歩いたところにある南.禅寺。
桜の名所として知られるこのお寺、本堂よりも門の方が凄いです。レポートの序文をやけに凝ったら本文は飽きて適当になっちゃった、みたいな感じですかね(違う)
ご覧のように、門の上にのぼることも出来るみたいです。
お寺で見た説明によると、こちらは日本の禅寺の中でも最強の存在なのだとか。サイヤ人の中の超サイヤ人みたいなもんですかね(違う)
一部日陰はまだちらほら、という木もありましたが、桜はおおむね満開。
本当にナイスタイミングでした。
続いてさらに少し歩き、京都市動物園を通り過ぎたあたりにあるのが、蹴上イ.ンクラインです。
「インクライン」とは傾斜鉄道のこと。現在は線路のみが残る鉄道跡地です。
線路上には下りることができ、脇を流れる水路と線路、そして桜を一度に楽しむことができます。
写真撮影に訪れている観光客も多く、女性のモデルさんと撮影を行っている人、結婚式用の写真らしきものを撮影している人もいました。
インクラインに繋がる形で流れる川は、岡崎疎水と呼ばれています。
こちらは琵琶湖の水を引いているのだとか。
春の季節は屋形船もあり、川の上で船から平安神宮の鳥居を眺めるところまで行けるみたいです。
余談ですが、この頃には既に夕方で空もやや雲が増えており、逆光も手伝って写真を撮るのにかなり苦労しました。
この日最後に訪れたのは、木屋町通り。
中央に高瀬川の流れる、いわゆる飲み屋街ですが、この季節は桜の名所でもあります。
川にかかる小さな橋、そして桜とは絵にならないはずがありません。
夜にはライトアップも行われているようですが、残念ながら今回はまだ明るいうちの訪問に留まってしまいました。
今度また行くことがあったら、ぜひライトアップされた夜桜を撮りたい!三脚持参で!
桜の季節というのは菜の花も共存するもの。
黄色と緑、桜色とはなんとも風情あるパステルカラーではありませんか。
さて一日目の散策はここまで。
時間にして半日ほどでしたが、ほとんど徒歩での移動だったためもうヘトヘト。
宿近辺に戻りゆっくり……、というわけではなく、せっかく京都に来たので、友人と会って食事。旅のテンションとは恐ろしいもので、まぁ飲んだくれてしまう始末。
ゲストハウスに戻って倒れるように眠ったため、あまりゲストハウスというものの良さも悪さも体感できぬまま寝るだけになってしまいました。もっと知らん人と喋ったりするものかと思っていましたが残念。
記事は明日の「二日目 洛中編」に続きます。
撮影地:哲学の道、南禅寺、蹴上インクライン、岡崎疎水、木屋町通
Nikon D610 /
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED