ほうかいのじゅもん

写真を中心に、その他趣味のことなど、気ままに綴るブログです。

皆既月食


2014年10月8日は日本で皆既月食を観測できる夜でした。
標準ズームのテレ端で撮ったのでこの解像度が限界。望遠レンズがあれば…
Lightroomでトリミング・現像しましたが、色はいじってませんよ。
参考までに撮影時の設定は、D610 85mm ISO3200 F8.0 SS:1secです。


皆既月食とは、太陽-地球-月の順番で一直線上に並んだときに、月が地球自身の影に隠れる現象のこと。
前回起こったのは2年10ヶ月前の2011年12月10日だそうです。なんだ意外と最近じゃ〜ん、と思いましたが、この日は天気に恵まれず、あまり観測できなかったのだとか。

蝕の始めから、月が下から徐々に欠けていき、19時24分頃から月全体が地球の影に覆われました。
しかし、全く月が見えなくなるわけではありません。
太陽からの光は、地球の表面で回折し、回折光が月まで届きます。
このとき、地表には大気の層があるため、大気によって短波長の青い光はレイリー散乱され、長波長の赤い光だけが抜けていきます
その結果、月まで届くのは赤い光だけになり、それが反射されて、地球上からは「赤い月」が観測できるのだそうです。夕焼けが赤い理由と同じですね。
写真を見ると上の弦が特に白っぽく明るいように見えますが、これは何故なのでしょうね?蝕がまだ前半の途中だっただけかなぁ。





ちなみに、実は皆既月食の日の隠れた主役、天王星も写真に写りました。
普段は満月の光のせいで見えない天王星も、月食の日に限ってはお月様のすぐお隣に現れるのだそうです。
お隣に見えますが、実際の月と天王星は2,843,640,715km(28億キロ)離れたところにあるのだから、ロマンですね。



ひっっっさしぶりに物理学徒っぽい真面目な記事書いたゾ。