技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 | |
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2012年12月7日〜9日に開催された、イーブイカップの使用パーティーです。
使用可能ポケモンはイーブイとその進化形の計8匹のみ。ルールは6→4ローテーションという、これまでの公式大会の中でも異例のものでした。
ローテは初めて手を出すルールだったので、大会数日前からランダムマッチのフリーに潜って練習をしていたのですが、おそるべきブイズとのマッチ率w あの時期にガチパ(ガブリアスとか)でローテフリーに潜っていたら面白いように勝てたことでしょう。
今回は時間もあまり取れず、たいした試合数をこなせなかったのですが、徐々にローテの面白みのようなものを知ることができた大会だったと思います。
KPなどの記録はこちらです。
今回のルールは使用可能ポケモンが8匹のみということで、「誰が全体に刺さっているか」「誰で誰を見るのか」を考えました。
ルール上、猛威を振るうと思われるのは、物理アタッカーのブースター、リーフィア。そして鈍いを積めば対物理・特殊ともに強力な壁となるブラッキーの3匹。
対ブースターにはシャワーズ、対リーフィアにはブースターという、攻撃を受け切ることができ、また同時に相手への有効打を持てる2匹は最低限必要であると考えました。
さらに、最速にすることでスカーフ以外の全てを上から殴れるサンダースも構築から抜く理由が考えられないほどの強ポケモンでしょう。
そして最後の1匹ですが、イーブイはノーマル技の刺さりは良いが流石に種族値不足の心配があること、氷タイプのグレイシアはブースターやシャワーズに有効打を持てないことから、役割を持てるのはエーフィであると考え、最後の1匹を決定しました。
また、ローテということで場に出す3匹の並びも考え、交代と攻撃を同時に行えるローテの特徴上、「相手の攻撃を出来るだけ無効化or半減で受け、攻撃に転じる」ことが重要です。
そのため、特性によりシャワーズの弱点を補間できるサンダース、ブースターの弱点を補間できるシャワーズの並びが強いと考えました。
それでは、個別解説です。
ブイズ大会ということで、個体の性別にも拘ったので名前の横に書いてみましたw
■ サンダース ♂ ちくでん きあいのタスキ
おくびょう 141-x-80-162-115-200
努力値:C252 S252 H4
10まんボルト、ボルトチェンジ、シグナルビーム、みがわり
今回、抜群の選出率を誇った切り込み隊長。選出しておいて腐るということがまずありません。
トリル、スカーフを除く全てのポケモンを上から殴るために最速を確定。CもぶっぱにしてHに残りを振ればHPが4n+1になります。
ブイズローテでは虫技弱点が3匹もいるため、シグナルビームはめざ氷の上位互換です。(最強はめざ毒らしいですが…)
特に役立ったのは「身代わり」。
シャワーズを前衛に置いて電気技を誘い、身代わりを張りつつ蓄電で体力回復、のような芸当も出来ました。流石にサンダースが場にいる状態で電気技をうかうか使ってくる人は少なかったですが…
基本的に殴り合いなルールであるものの、時として補助技が飛び交うこともあります。そこで最高のSから身代わりを繰り出せることはかなり有効で、これに救われたことも多々ありました。
ボルトチェンジについては、交代が容易でないローテにおいて欠伸ループを抜け出すために使おうかと思って入れた技ですが、ほとんど欠伸を使ってくる相手はおらず、1度も撃つ機会はありませんでした。嘘泣きや電磁波、欠伸などの方が良かったと思います。
■ シャワーズ ♀ ちょすい ラムのみ
ひかえめ 237-x-91-166-115-85
努力値:H252 B88 C168
なみのり、れいとうビーム、ねがいごと、うそなき
願い事の仕様変更で、「シャワーズが願い事を使う→他ポケが恩恵を受けて回復」となる際、回復量が「シャワーズのHPの1/2」となったため、HPぶっぱが確定。
残りをBとCにこのように回すことによって、上の対ブースター、対リーフィアの条件をなんとピッタリ満たすことが出来ます。神配分…!
基本的にサンダースと並べて相手に水技、電気技の一貫性を作らせないようにします。
嘘泣きを今回のルールで猛威を奮うブラッキーに当てることができれば、サンダースのシグナルビームでの突破口が開けます。エーフィのマジミラには要注意。
さらに、願い事でサンダースのタスキを復活させることも。シャワダースはまじでナイスコンビ!
■ リーフィア ♂ リーフガード いのちのたま
いじっぱり 149-178-150-x-85-139
努力値:H68 A252 S188
リーフブレード、シザークロス、おんがえし、つるぎのまい
- HP10n-1
- 珠リーフブレードでH141-B80サンダース確定1発
- 珠リーフブレードでH237-B100シャワーズまで確定1発
- 珠シザークロスでH202-B178ブラッキー確定3発
- 珠恩返しでH141-B80ブースター確定2発
普段のシングルでは滅多に使われないポケモンですが、ブイズローテではトップメタ。
命の珠を持たせるのでHPは10n-1。準速にしないことでトリル下でも動きやすくする、という理由もあります。
剣舞をすることで圧倒的な突破力を得ますが、なかなか舞う暇は与えてもらえませんでした。
それでも持ち前の物理耐久で、対ブースターでも炎技が飛んで来なければ十分な動きを見せてくれました。
特性は「晴れでは使わないし」と特に理由もなくリーフガードにしてしまったのですが、思った以上に日本晴れから晴れの動きに繋げてくる相手が多かったので、夢特性の葉緑素の方が良かったかもしれません。
■ ブースター ♀ こんじょう どくどくだま
ゆうかん 159-200-80-115-144-63
努力値:H148 A252 D108
オーバーヒート、からげんき、ばかぢから、でんこうせっか
以前記事にしたぶーちゃんトリパの使い回しです。BW2の教え技で念願の根性と馬鹿力の両立が可能になりました。
不遇ポケモンの代名詞であるぶーちゃんも、ブイズローテのルールでは大活躍してくれました。なにせ相手のリーフィアをまともに受けきれるのがブースターしかいないので、見せ合いでリーフィアが見えた瞬間にぶーちゃんの選出は確定です。
もともとトリル用に育てた最遅個体なので、エーフィにトリルを仕込んでスイッチトリパのような動きをしようとも思いましたが、ブイズローテ程度の火力戦であればシャワーズ以外の攻撃は簡単に受けきれるため、ぶーちゃん単体で運用することの方が多かったです。
馬鹿力はブラッキーを突破できる貴重な手段なので、ほとんど交代(=能力変化リセット)ができないローテでは慎重に撃つ必要がありました。
■ ブラッキー ♂ シンクロ たべのこし
しんちょう 202-85-143-x-187-85
努力値:H252 B100 D156
ふいうち、おんがえし、のろい、つきのひかり
- 不意打ちでH141-B80エーフィ確定2発
- A200根性ブースターの馬鹿力を最高乱数以外耐え
- C200エーフィのシグナルビーム乱数3発
鈍いを積んで戦う要塞。ブイズローテ界のクレセリアのような鉄壁具合。
ただ、こいつは典型的な「相手が使うと嫌だけど自分が使うと微妙なポケモン」です。急所などで簡単に沈んでしまう他、相手からのメタられ具合もキツイので自由に動かせてもらえません。
そのため選出率は控えめ。もっと上手く使ってあげられればよかったのですが…
ちなみに、不意打ちは4世代限定技ですが、相手に使われる感じから言うと、リーフィアやブースターを突破できるイカサマの方が強いのかもしれません。
■ エーフィ ♀ マジックガード ひかりのねんど
おくびょう 159-x-93-151-116-178
努力値:H148 B100 C4 D4 S252
サイコショック、ひかりのかべ、リフレクター、トリックルーム
- A178リーフィアのシザークロスを最高乱数以外耐え
もともとシングルでキノガッサを牽制しつつ、初手に投げて壁を張るために育てた個体の使い回し。配分は群馬大学GA研究会 なんでもにっき様を参考にさせて頂いています。
基本的に壁を張る係に徹してもらいました。相手の初手がサンダース、シャワーズ、エーフィとかいう並びのときには光の壁が安定するので助かります。
また、場にいるだけで欠伸などの補助技を牽制することが出来るのも強みでした。
攻撃技は、今回はDに厚いポケモンの方が多そうだったのでショックの方を採用。
トリルはほとんどぶーちゃんのために入れたようなものですが、あまり使う機会はなかったのでシグナルビームでも入れておいた方が良かったかもしれません。
【選出例】
と明確に定まっていたため、基本的に選出は次の4パターンに限られました。
(1) / サンダース、シャワーズ、ブースター / リーフィア
相手にブースター、リーフィア、ブラッキーともにいる場合。実際にしたのはこの選出がほとんど。
基本的に序盤はサンダースを大事に扱いながらシャワーズで引っかき回し、ブースターで削る。終盤はリーフィアで受けつつ、最後の削りをサンダースが上から叩くことで行う。
初代ブイズ3匹の並びが美しい…!
(2) / サンダース、ブースター、エーフィ / リーフィア
相手にブースターがいない場合。
ブースターがいなければリーフィアが大変動きやすいため、先発3匹で多少削ってもらう、壁を張るなどの準備をしてから後からリーフィアを出して受けきれない相手を叩く。虫技が一貫するのが美味しい。
(3) / サンダース、シャワーズ、リーフィア / ブラッキー
相手にリーフィアがいない場合。
グレイシアであればブラッキーで受けきれると判断し、ブースターはお休み。
(4) / サンダース、シャワーズ、ブースター / ブラッキー
相手にブラッキーがいない場合。
基本的にブラッキーを厚く見るために入れていたリーフィアだが、虫技や氷技で強くメタられて動きづらいと考えていたため、この場合は後発をブラッキーにして時間をかけて倒す方向に。
ブラッキーミラーになると不意打ちvsイカサマでは勝てないため、相手にブラッキーが見えたときは(他で対応しきれない場合は特に)ブラッキーを選出したくなかったこともある。
対戦した相手のほとんどが自分と同じ6匹だったため、選出はほとんど(1)のパターンでした。
最終日くらいになると、お互いに10秒くらいで選出決めるようになりましたねw
サンダースは堂々の選出率100%。やはり8匹という制限のキツさの中で一番のSを持っているというだけで扱いやすかったです。